その土地ならではのものとの出会い、
佐賀の豊かな自然や歴史と伝統に
人々の熱い想いが作り上げた逸品。


肥前びーどろ<佐賀ガラス>は、嘉年五年(1852)に鍋島藩十代藩主鍋島直正公(閑叟公)が佐賀市多布施川のほとりに大砲製造のために、精煉方─今でいう理化学研究所を設置したことに始まります。精煉方には、当時では珍しいガラス窯が築かれて、化学実験のためのビーカーやフラスコが作られ、ついで宙吹きガラス特有のやわらかな味わいを生かした食器類やランプなどが製造されました。 百年を越える伝統の技は、びーどろ吹きの名とともに、そのまま現代に息づいています。

肥前びーどろの最大の特色は、宙吹き技法にあります。宙空で、いっさい型を使わず、息の吹き込みとわずかな道具で形をつくりあげるこの技法は、ガラス成形の根本的な方法です。

1.ガラスの生地を竿に巻き取る。

2.燐かけをし、表面をなめらかにする。

3.形を大きく膨らませる。

4.ぽんて付けをする。

5.焼き戻す。

6.整形する。

7.徐冷釜で徐々に冷ましていく。

以上の工程を辿り、無機質のガラスが器としての生命を吹き込まれるのです。
 今は見られなくなった「ジャッパン吹き」等の技法を守り続ける肥前びーどろは、いわば最も宙吹きらしい宙吹きのひとつです。
 のびやかな、手造りのフォルムには、自然界にある曲線とどこか共通するものがあり、伝統と現代の調和を目指しています。



見事な「二刀流」で、燗瓶の注ぎ口と本体を繋ぐ、この道45年の今泉さん

「ジャッパン吹き」について
宙吹きの吹き竿にはふつう、鉄管が使われるが肥前びーどろの中でも「ジャッパン吹き」とよばれるこの技法は、ガラス管の吹き竿が使われます。
これは、佐賀藩の精煉方で使われていた日本独自の技法で、特に熟練した技が必要です。副島硝子工業ではこの伝統的な幻の技法(二刀流)を国内で唯一守り続けています。




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写真・資料
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