その土地ならではのものとの出会い、
佐賀の豊かな自然や歴史と伝統に
人々の熱い想いが作り上げた竹細工。
竹ひごと竹ひごが擦れ合う「シャッ、シャッ」という音が軽やかに響く。底の部分をぐっと腰で支え、竹の節のようにたくましい関節を持つ職人の手が、素早く編み込んでいく。頼りなげな竹ひごがしなり、表情豊かな作品に姿を変える。
武雄では、約200年ほど前から竹細工が始まったと言われており、農業の副業として、昭和初期には農家や漁家、土建業者からの注文で一大生産地になり、昔から竹細工職人の里だった。
作品は田植えの時に使う苗入れのかご、ウナギうけなどの実用品から、花器、照明用竹細工などの装飾品まで幅広く、焼物でいえば実用食器の趣がある。丈夫で簡素、奇をてらったところが一つもない。
四つ目編み、六つ目編み、網代(あじろ)編みなど基本となる編み方は約十種類。
それらを形や大きさに合せて組み合わせる。
竹細工は材料取りから編み上げまで一貫して勘が頼り。切り出した竹材に油抜きなどの加工を施し、必要な長さ、厚さの「へご(竹ひご)」にしていく。これを編み上げると、かごやざる、魚籠(びく)などに姿を変えいく。ほとんどが生活密着の実用品。また、竹製品の美しさを強調する装飾品など、工夫を重ねて独自の製品を編み出してきた。
●魚籠(びく)
●一輪挿し
●ざる
●ランチBOX
●壁飾り
●ランプ
●ランプシェード
●かご(マガジンラック・バッグ)
●水きりざる
竹細工を継いで三代目の栗山さんは、50年以上に渡って作り続け、平成14年度には、
佐賀県の伝統的地場産品
の指定を受け、後継者や技術保存の動きも出て来た。また、
栗山さんは同年、県マイスター
にも認定されている。
現在、家業の傍ら地元の保育園児や小学生などに昔の遊びを通じた竹細工の指導も行っておられます。
取材協力
栗山時雄商店
佐賀県武雄市西川登町神六28436-3 TEL・FAX 0954-28-2178