その土地ならではのものとの出会い、
歴史と伝統に人々の熱い思いが・・・。
佐賀の匠を紹介しています。
 
  名尾和紙の名は古くから広く知られていますが、その歴史をたどれば今から三百年以上前にさかのぼり、元禄年間、納富由助翁が筑後の溝口村に行き僧日源の元で漉いて作る(漉造・すきづく)製紙法を五ヵ年の歳月をかけて習得されたそうです。もともと大和名尾地区は山地で農業の生産性が低くかったことから山村を挙げて産業に取り組み、名尾に製紙業を広めたのが始まりで、その後、名尾製紙組合や養成所を設置して器具の改良及び技術の向上に当たり、現在では、名尾紙の品質や生産量は九州製紙業界にその名を知られるようになり「名尾和紙」として名尾の名を高めました。
 
  名尾和紙の特徴は、強靭な楮(こうぞ)の皮を原料とする手漉きの和紙で、質が緻密で色沢があり、耐久力の強さに至っては他に比類なきものと評価され提灯紙・障子紙をはじめ今では民芸品・インテリア用品などに広く使われて高評を得ています。
 
  丈夫な和紙つくりには、名尾地区内の山で楮の原料である梶の木に有機肥料を与え自家栽培した良質の原木を使い、さらに原木を蒸して柔らかくし、清流で洗ってアクを除き、小さな埃を丁寧に取るなど、人間の手でなければできない細かい作業を繰り返すことにより、ようやく手漉きのできる状態になります。そして、ここからが四代目、谷口 進氏と現在五代目である谷口 祐次郎氏親子の職人技の見せ場。トロロアオイと言われる植物の根(糊)と水、原料の繊維を「ふね」に入れ良質の和紙が出来るようにブレンド調節する技は経験を積んだ者にしかできないといわれます。
 



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取材協力
   
肥前名尾和紙
佐賀県佐賀市大和町大字名尾4754  TEL 0952-63-0334 FAX 0952-63-0354
E-mail:naowashi@pop12.odn.ne.jp  URL:http://www.naowashi.com/