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その土地ならではのものとの出会い、
佐賀の豊かな自然や歴史と伝統に
人々の熱い想いが作り上げた逸品。




三百年の歴史を誇る鍋島緞通は、元禄時代、中国緞通の技法を基に、佐賀の地で製作が始まりました。
その珍しくも優美な趣きを時の鍋島藩三代藩主綱茂公が愛用し、藩の御用品として保護し、その後も貴重な品として永々と受け継がれ、今日、価値ある輝きを放っています。
吉島家は、鍋島緞通の織元として大正元年佐賀市赤松町に創業しました。以来、織元同士の切磋琢磨に励まされ、伝統の技を磨き続けてきましたが、吉島家ただ一軒が残るのみとなり、その伝統を今も織り継いでいます。

【図案作成】
文様を方眼紙に描く。文様は左右上下対象を基本とし、全体の1/4しか描かれない。この基本形を見つつ展開図を想像しながら織っていく。
【合 糸】    
織込糸は柄に合わせて染色する。上質の木綿糸をそれぞれの太さに撚る。
【経糸かけ】
製品の横幅に見合った本数の経糸を、織り付棒で機に張り、ぴんと引き締める。一畳物の経糸は通常205本。
【あぜ拾い】   
機一面に張った経糸をあぜ棒で1本置きに拾い、緯糸を通す開き部分を作る。緯通しの時棒を引いて、緯糸を交差できるようにするため。一畳物であぜ棒は4本用いる。
【織り】
経糸をつまみ上げ、図案通りに色のついた織り糸を経糸に絡ませ片結びする。一畳物の普通規格で315段、結びの数は約58000にも及ぶ。
【緯通し】    
織糸を一列絡め終わったところで緯糸を一回通す。緯糸はパイルを押さえる役割をも果たしている。締金で織込糸をたたき締め、織物の密度をしっかりと均一にする。
ようこそ。
と招き入れられた玄関。
目に入るのは、一枚の雅び。
一歩踏み出した途端、
ふわり、と柔らかな力が足を押し返す。
しばし、感動の刻。
すべてを包み込むような
おもてなしの演出に、
心がゆるゆるとほどけていきます。
掃き清められた小径を通り、玄関へ。
そこに広がる風雅な世界。
唐草が華麗な文様を広げ、
老舗の歴史ある佇まいと調和して、
外界とは隔離された別世界が
どっしりと、温かく迎えてくれる・・・。
お客様の歓喜を想像する、
そこから最上のおもてなしが始まります。
障子を通過するやわらかな光が、
木綿のパイルの上を滑らかに移動し、
蟹牡丹の文様に
紺の濃淡を映し出す。
伝統ある座敷でのおもてなしに、
確かな存在感を演出する鍋島緞通。
その座り心地のやさしさに心和み、
この上ないひとときを創り出します。
風が奏でる微かな音色や、
浮遊する光の美学に五感を澄まし、
大きく広げた緞通に身を委ねたい。
身体を木綿のパイルがやさしく包み込み、
まどろみの中へ溶けていくよう。
ほころんでいく時間の中で
自然と一体となる喜びが、ここにあります。


伝統的な図柄は「蟹牡丹」。
大輪の牡丹の花を、蟹がハサミを振り上げた姿に見立てたもの。
古代中国で富裕を表す花として愛された牡丹、一枚の緞通にはその家を豊かに繁栄させるという願いが込められています。
中国から伝わった図柄を大胆、自由に表現した鍋島緞通独自の芸術です。
鍋島緞通の最大の特長は、経糸、緯糸、織込糸すべてに上質の木綿を使っていること。ふわりとした感触が心地よく、自然の風合いに安らぎを覚えます。吸水性、吸湿性に富んだ木綿は、高温多湿の日本にふさわしいものです。
藍、茶、緑の濃淡に紅、黄土色などを組み合わせた格調高く、落ち着いた色使い。時代を経てもなお、日本人の心に深く語りかける、洗練された美意識に満ちています。

江戸時代、鍋島直茂公が家臣として重用した高麗人たちを住まわせた町。それが唐人町の起こりです。長崎街道に近い地理も幸いし、海外貿易をはじめとする商家が軒を並べ、佐賀の文化伝来の地として、メインストリートとして発展しました。
佐賀駅から唐人町を歩くこと数分、鍋島緞通の店舗[緞〜dan]が見えてきます。四季折々の樹木や庭園を配したファサードは四百年の歴史ある街並みと調和、さらに美しい景観を醸し出しています。店舗内には、展示スペースや茶室、工房を設け、一枚一枚丹精込めて織り上げた鍋島緞通を展示するほか、製作実演を行い、華麗にして奥深い緞通の世界を披露しています。
また、佐賀錦や鍋島更紗を始めとする佐賀の伝統工芸品展示コーナーを設け、佐賀が生んだ数々の伝統工芸の世界をご紹介するほか、コンサートなど芸術性の高いイベントを開催。佐賀の伝統文化発信の地として、地域の人々との心豊かな交流を目指します。


〒840-0813 佐賀県佐賀市唐人二丁目4番2号
TEL・FAX 0952-28-1890
E-mail ng-dan@po.bunbun.ne.jp
アクセス
・ JR佐賀駅より歩いて7分
・ 長崎自動車道佐賀大和ICより車で15分

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駐車場あり
(唐人南パーキング)
佐賀市唐人二丁目4番2号
TEL 0952-28-1890

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取材協力
   
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