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その土地ならではのものとの出会い、
佐賀の豊かな自然や歴史と伝統に
人々の熱い想いが作り上げた逸品。



佐賀県を代表する民俗芸能として『面浮立』は有名ですが、その中でもいくつかの種類があることをご存知ですか。
鹿島市には中断中のものも含め25か所に残されていますが、最も古い形を残した『音成(おとなり)面浮立』の流れを持つものと、洗練された鬼面芸として完成された芸と構成からなる『母ヶ浦(ほうがうら)面浮立』の流れを持つものとに大きく分けられます。
音成面浮立は衣装が濃紺一色で帯と太鼓のひもが黄色でアクセントになり、所作が直線的な動きが多いのに対し、母ヶ浦面浮立は衣装が波と碇の華やかな模様の衣装を着け、所作が複雑で洗練されたものになっています。
音成面浮立と母ヶ浦面浮立は、いずれも佐賀県の重要無形文化財に指定されています。
戦国時代に鬼の面をかぶり敵に対し奇襲をかけ撃退し、その時踊った戦勝踊りが元になったのではといわれる説と、耕作に害をなす悪霊を封じ込め、豊作を願う神事として面浮立ができたのではないかという説があります。
面浮立の踊りにはいろいろな災いを取り除き、豊作祈願、家内安全をはじめとしたい色々な幸いが訪れるように、という願いが込められています。
面浮立には、いろいろな役割の出演者から構成されています。
「鬼(かけうち)」は面浮立の主役とも言うべき役割で鬼の面をかぶり、腹に小太鼓をかけて踊り人数はさまざまでです
音成面浮立では、濃紺の木綿の襦袢と股引、黄色のおびしめをつけます。
母ヶ浦面浮立では、模様のついた法被と白い股引を着ます。
「かねうち」は女性で2人1組で、1つの鉦を2人で持ち赤い襦袢の上に青い前だれをつけ、その上に浴衣を着流し、頭に花笠をかぶり手ぬぐいで顔をおおっているのが特徴です。
「鳥毛(とりげ)」は大名行列の一部を模したもので、先に麻の毛のついた長い棒(鳥毛)を2人組で受け渡しながら踊るものです。
この他にも「大太鼓打ち」「笛吹き」などから構成されています。
面浮立は、佐賀県を代表する民俗芸能として全国的にも有名です。鹿島市七浦地区を中心に藤津郡・杵島郡・武雄市・多久市・小城市そして佐賀市の一部まで広がっています。
鹿島市龍宿浦区に、鹿島市の重要文化財に指定されている面浮立の古面1対が代々伝えられております。この古面は現在の面と作り方や形が異なり能面との共通性が強いとみられています。
面浮立は、鬼追い行事を基盤にそれが浮立化された芸能になったと考えられており、鬼追い祭りといえば太良町の竹崎観世音寺に修正会鬼祭りが伝えられています。
面浮立にはまだ謎に包まれた点も数多く残されていますが、そこもまた面浮立の魅力の一つではないでしょうか。
伝統を引き継ぐ


 
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