温暖な気候に豊かな大地、そして海からの恵み。
豊富な食材と食文化が息づく佐賀。
佐賀ならではの自慢の逸品を紹介しています!
今回は、佐賀の銘菓『小城羊羹』です。
羊羹は、もともと中国で紀元前から愛好されていた羊の羹(あつもの)、つまり、羊肉のスープのことだった。この語は日本では羊のスープではなく、現在の蒸羊羹とほぼ同じものになっていた。羊羹という読みも、それまででは“ようこう”だったのが“ようかん”になっていた。
江戸後期の寛政(1789〜1801)初年に、江戸ではじめて煉羊羹が売り出された。煉羊羹は、寒天と砂糖を煮溶かし、そこへ小豆その他の漉粉を入れて煉り合わせ、槽(ふね)と呼ぶ木箱に流し入れて固めるものだ。それまでの羊羹は、葛粉ともち米粉、あるいは小麦粉と葛粉に、小豆その他の漉粉をまぜて蒸してつくる。両者の間には製法、材料ともに大きな違いがあるのだが、寒天を用いるものを煉羊羹と呼ぶようになったことから、それとの区別をはっきりさせるため、それまで単に羊羹といってきた蒸製のものを、蒸羊羹という名で呼ぶようになった。

■村岡安吉
■明治30年代、初めて
 小城羊羹と印したと
 される運搬箱
村岡総本舗の中興の祖、村岡安吉は米穀商に生まれ羊羹づくりを始めたのは、明治32年(1899年)のことです。
当時、安吉は自転車で羊羹を売っていました。しかし自転車での販売は数に限りがあり、また労力も大きいことから発展する鉄道に着目し、その販路をひろげていきました。
また安吉を語る上で忘れてならないのが“小城羊羹”という商標のことです。安吉が羊羹業を始めた頃、小城ではほとんどが煉羊羹、櫻羊羹と称し販売していました。しかし安吉が各地を回りながら考えたのは地名を入れることだったのです。行く先々で「小城の羊羹」と呼ばれていたので“小城羊羹”の文字を初めてレッテルにとり入れ売り始めました。
これが今日一般的に呼ばれるようになり、小城でつくられる羊羹はほとんどが小城羊羹として広く販売されるところとなっています。

小城は桜の名所でもあるとともに、小城の羊羹はこの桜にちなみ「櫻羊羹」と呼ばれ、その名声は九州一円にとどろき、“羊羹の本場小城”といわれるようになったのもこのためです。「櫻羊羹」は赤小豆に紅色をおとしたものではなく、白小豆や大福豆など白いんげんに天然の紅を加えた羊羹で、その風合いは上品な生菓子の美しさをもった逸品です。



豆の風味を引き出す為、高圧鍋で1時間から1時間半炊き上げる   豆の煮具合をみる
永年培われた職人の勘が必要
  皮を取り除く
沈殿槽を使ってあくを取る
  麻袋を使ってこし上げる
寒天を溶かし砂糖を加え、その日に造られたあんを入れて煉り上げる
 
ガゼットに充填する   練り上げた羊羹を木箱に流し込む   一昼夜ねかせる
周りが空気に触れて時間が経つと金つば状になります   梱包作業   裁ち包丁で切り分ける   通気性のよい竹の皮にはカビなどを防ぐ作用があるといわれている。

あんと小麦粉、くずと砂糖を混ぜ合わせる   半がえししたものを流し込み蒸し上げる   蒸し器に入れる   1時間ごとに蒸器から取り出し、かえしを繰り返す
蒸し羊羹の出来上がり 素朴な味わいと柔らかな歯ごたえをお楽しみください

村岡総本舗本店横にある羊羹資料館は、昭和16年の砂糖蔵を改装。
平成9年、国の有形文化財に登録

営業時間 8:00〜17:00  定休日 なし
【入場無料】



大河のごとく ゆるりと流れる時の断片を 拾い集めた「羊羹資料館」
1階が休憩室、2階が展示室となっています
2階の展示室には、羊羹づくりに使用していた道具や砂糖、豆、寒天などの原材料及びレッテルなどが陳列されてあり、明治から昭和にかけての家内工業的な羊羹づくりから、時代とともに機械化へ移行した様子が具体的にわかるようになっています。パネルでは羊羹のできるまでを写真で案内し、また、小城と羊羹と村岡総本舗についての解説ビデオの放映、「羊羹資料館案内」「肥前の菓子」など資料冊子の販売、メールマガジンの配布等も行っております。

村岡総本舗
天山本舗
中島羊羹本舗
水田羊羹本舗
村岡屋
http://www.so-honpo.com/
http://www.tenzanhonpo.co.jp/
http://www4.plala.or.jp/nakashimayoukan/
http://www.otonari.co.jp/youkan/mizuta/
http://www.muraokaya.co.jp/

取材協力
資料提供
 
株式会社 村岡総本舗
本店:佐賀県小城市小城町861番地
TEL: 0952-72-2131
■E-mail:info@so-honpo.com
■URL:http://www.so-honpo.com/

資料提供
 
小城羊羹協同組合
佐賀県小城市小城町283−6
TEL: 0952-73-3314/FAX: 0952-73-2250