温暖な気候に豊かな大地、そして海からの恵み。
豊富な食材と食文化が息づく佐賀。
佐賀ならではの自慢の逸品を紹介しています!
今回は、小城の名産『鯉のあらい』です。
全国の名水100選のひとつ、清水の滝周辺には鯉料理専門店が軒を並べています。
メニューは殆どの店で「鯉のあらい(刺身)」と「鯉こく(味噌汁)」といったシンプルなもの。
あらいはそれぞれの店独自の酢味噌だれでいただきます。


延暦22年(803年)桓武天皇の勅命を奉じて聖命上人が開基した国家鎮護の道場であったといわれている。東谷を清水山、西谷を金剛山と称し、開山は尭空上人で坊中300坊ばかりの一山と伝えられていたが、室町時代後期に戦乱により焼亡したという。
 江戸時代になり佐賀藩主鍋島勝茂が鹿狩りに訪れた際、長流の滝を発見したため、勝茂は武運長久と国家の安康を祈り観世音菩薩を勧請し清水見瀧寺宝地院を建立した。
 また、門前に在家がなくては不都合と百姓を移住させ、町家として商業を営ませている。この頃から清水名物の「鯉料理」が参拝者に提供されていたといわれている。
 西日本随一の名滝といわれて、一名「珠簾の滝」とも言われるほどで幅13m、落差75mの滝は、見事な景観、滝から落ちる水は「全国名水百選」のひとつであり、その豊富で冷たい清流によって晒された鯉は、身がしまり川魚特有の臭みがなく、小城自慢の一味で夏バテ防止に最適です。
【年間観光者数 435,500人】



川魚と言うとその臭みに敬遠する人が多いのですが小城の鯉は違います。
その理由は、やはり清水の清冽な水にあります。
鯉は、清水の水を引いたいけすの中でおよそ1ヵ月育てられその間、鯉の体内を十分きれいにするため餌は与えられず、清流に晒され育てられた鯉は1ヵ月後には見違えるように身が引き締まり、臭みもなくなり「鯉のあらい」として生まれ変わります。
1度食べると 2度 3度とクセになります。


【鯉のあらい】
 (1) 包丁の背で頭を叩いて気絶させ内臓を抜く。
   苦玉(胆のう)をつぶさずに取り除くことが必要です。
 (2) 3枚におろし、皮をひき、身を薄く削ぎ切りにします。
 (3) 身を氷の上に盛り付けます。

【鯉こく】
 (1) 大き目の鍋に輪切を並べるように入れ、たっぷりの水を入れ火にかけ、沸騰したらすぐに“とろ火”にしてじっくりと時間をかけて煮込みます。
 (2) 味噌に少し煮汁を加えてといてから少しずつ静かに鍋の回りのほうから加えます。
 (3) とっても熱くてこわれやすいので盛り付けるときは慎重に、お好みで小口ねぎや山椒をのせてもよくあいます。


近畿大学・薬学部 久保道徳氏[報文]より

鯉は優れた食品であり、良質の栄養食品です。中国に現存する最古の薬物書「神農本草経」の中にも鯉は上薬といわれる医薬品の中に分類されています。
鯉にはたくさんの効能がありますが、特に腎臓病により「むくみ」を解消し、パンパンに腫れ上がっているときに鯉を食べると、一気にその水が体外に排出されると言われています。
鯉の煮たものは、再生肝作用といって、新しい肝細胞がどんどん増殖していく作用があることが判明しており、慢性肝炎、肝硬変に最適な食べものです。
鯉の肉にはタウリンという、強肝剤として使われる含硫アミノ酸が含まれています。これは飲酒時には解酒毒剤となり、酒で二日酔や脂肪肝になるのを予防する作用があるのです。
鯉には胃潰瘍の抑制効果があり、鯉を食べると食欲がわき、胃炎が治り、便秘も解消するという効果があります。
すなわち、胃潰瘍の人は、薬ばかりでなく、鯉のような高栄養食品を食べることも大切です。
昔から母乳が十分に出ない母親に鯉を食べさせると乳の出がよくなるというのは周知の事でした。
母親にとっては、願ってもない特効食品です。
鯉はこのほか、皮膚病、婦人病、リウマチや痔などにも効くといわれています。



鯉料理店名(0952)
清 水 屋 72−2701 鯉 御 殿 73−4151
鯉 し げ 72−2008 ひのでや清水別館 73−4451
山  水 73−3787 深 松 屋 72−3220
白  滝 73−3323 よしむら 72−5740
清  竜 72−2714 龍 水 園 72−4308
滝 見 屋 72−3895    
■料金
 鯉のあらい(鯉こく含む)2人前………3,000円前後
■交通
 ・佐賀大和ICより  車で約15分
 ・多久ICより    車で約20分
 ・JR小城駅より   車で約 5分
  ※駐車場有  無料



取材協力
 
小城商工会議所
〒845-0001 佐賀県小城市小城町284−7 TEL 0952-73-4111 FAX 0952-72-4120
         URL http://www.ogi-cci.or.jp/